疲労物質

【乳酸】乳酸は疲労物質か

乳酸と疲労の因果関係をみてみる

乳酸は「疲労物質」と呼ばれることがあります。体を動かしたときに使う物質。これをATP(アデノシン三リン酸)と呼びます。
このATPが分解されることによって、体を動かすエネルギーを作っていくわけです。これのもとが炭水化物です。「運動するとやせる」というのは、このためです。糖質である炭水化物を消費するからですね。
しかしATPが生産されるとき、もう一つ同時に作られてしまうものがあります。これが「乳酸」です。乳酸が多くなると、細胞の働きが低下してしまうのです。
体が疲れてくると乳酸が出てきます。そしてその乳酸が、新たな疲労のもとになります。そのため、疲労と乳酸には因果関係があり、相互に作用しあう関係だということができます。

乳酸=疲労物質ではない、とする説

しかし同時に、「乳酸は疲労物質ではない」とする説もあります。これはジェイソン・カープ修士が中心となって唱えている説で、「乳酸は運動中も運動後も使われていて、しかも完全に分解される。のみならず、成長ホルモンをも分泌するから、疲労物質どころか、人間の体に大変有用なものなのだ」としています。
乳酸はいいのか悪いのか。今まで「通説」とされてきたものが、現在では異論を唱えられています。どちらが正しいか、というのはいまだに決着をみていない問題ですから、ここでは「どちらが正しい」と断言することはしません。
ただ、乳酸とトレーニングがかかわっている、ということだけは確かです。